演劇集団円は、演劇をこよなく愛する人々の集まりで、それぞれの立場で個人の能力を向上させ、より充実した舞台創りを目指しています。
第一の特色は舞台はもちろんのこと、TVや映画、アフレコ等で活躍する俳優陣の充実です。
橋爪功を筆頭に、ヴェテランから若手まで、その層の厚さが魅力となっています。
第二の特色は公演レパートリーの幅広さと多様性。
過去には、渡辺守章によるラシーヌ連続公演の成果、安西徹雄翻訳によるシェイクスピアならびにエリザベス朝劇の上演、チェーホフやイプセンなどの近代劇からハロルド・ピンター、マーティン・マクドナーなどの海外現代戯曲まで積極的に取り組む一方で、別役実、太田省吾や岩松了、渡辺えりなど日本を代表する劇作家達、注目を集める若手劇作家まで、すべて書き下ろしにこだわり続け、
意欲的に取り組んでいます。
第三の特色は児童劇の分野に新生面を開いたこどもステージです。
故・岸田今日子の企画により始まった「円・こどもステージ」は、谷川俊太郎、佐野洋子、別役実、きむらゆういちなどによる書き下ろしにより、その作品数は30作品を超えます。良質の戯曲、音楽などが評価され、数多くの賞に選ばれ続けています。
本公演以外にも、地方公演、実験的な小劇場公演、ドラマリーディングなど年間を通して活動しています。
円が目指し続けること
それは東西を問わず、最大級の古典から今日の最新の作品までを広く視野に収めて、そこに通底するはずの真に劇的なものは何かを自由に柔軟に問い続けるということです。