「ビューティークィーン・オブ・リーナン」

2004年11月16日〜22日 シアターX
演出:岸田良二  訳・芦沢みどり
出演:立石凉子(モーリーン・フォーラン)
    有田麻里(マグ・フォーラン)
    石田登星(パド・ドゥーリー)    
    佐藤銀平(レイ・ドゥーリー)

受賞歴
紀伊国屋演劇賞個人賞  立石凉子
湯浅芳子賞団体賞    演劇集団 円
「ロンサム・ウェスト

2006年10月5日〜18日 ステージ円
演出:森新太郎  訳・芦沢みどり
出演:石住昭彦(コールマン)
    吉見一豊(ヴァレン)
    上杉陽一(ウェルシュ神父)
    冠野智美(ガーリーン)
アイルランド西部。ゴールウェイのコネマラ地方にある小さな町リーナンの丘の上に、年老いた母マグと40代で独身の娘モーリーンが暮らしている。
自分勝手な母親は、なにひとつ自分でしようとはせず、娘に全ての世話をさせている。しかkし、モーリーンも母の頼みを無視したり、いやがらせをしたりと、二人の戦いのような日々が続いていた。
ある日、モーリーンは、昔なじみのパトがイングランドから帰り、パーティーに出席することを聞きつけ、母から逃れるチャンスとばかりに出かける。
みじめなイングランド生活を語るパトとの将来を夢見たモーリーンにまたもや母親の邪魔が入る。うまくいかない人生の原因が母だと知るに至ったモーリーンは・・・
リーナンに住む兄弟が、父親の葬儀を終えて神父と共に戻った場面から、この作品は
始まる。普段から決して仲の良い二人ではないが、こんな日にもお互いを罵倒し、
なじり合う。この地に派遣された神父は、父親の死にも平然としている兄弟はじめ
この地の人々の生活になじめず何かというと酒を手にするようになり、今ではすっかり
アル中気味。
しかし、なんとか、せめてこの兄弟だけでも救えないものかと思い巡らせる。
兄弟と神父の会話に登場するリーナン住民のとんでもない所業、密造酒を売り歩く
娘の淡い恋もあるが、まっとうな神経では生きていけない気違いじみたこの地に絶望
した神父の下した結論は・・・

「いったい全体、この町はどういう町なんだ?
親を埋葬した日に、兄弟が取っ組み合いの喧嘩をする。
若い娘は酒を売り歩く。 ふたりの殺人犯に、自殺がひとり・・・ この町には、神がお裁きになる
権利はないみたいだ。 お裁きになる余地はまったくない。」
A SKULL IN CONNEMARA
世界の鬼才マクドナーが、アイルランドの涯リーナン地方を舞台に発表した三部作
いよいよその集大成―本邦初演「コネマラの骸骨」に挑みます

すべて独立したエピソードですので、前2作をご覧いただいていなくても
充分お楽しみいただけます